人工肩関節置換術とは
人工肩関節置換術とは、病気や外傷などで本来の機能を果たせなくなってしまった肩関節の骨や軟骨を人工材料で置き換えて機能を回復させる手術です。
人工関節に置き換えることによって、痛みの緩和や関節動作の改善が期待できます。人工肩関節置換術では主に腱板断裂や変形性関節症、関節リウマチによって変形した肩関節の表面を取り除いて、人工関節に置き換えます。
手術の適応
- 変形性肩関節症
- 加齢により肩関節の軟骨が削れ、関節が傷んでいる
- 腱板断裂
- 腱板の断裂が大きい場合、断裂から長期間経過し肩関節の変形を伴うもの
- その他
- 関節リウマチによる長期間の炎症や、上腕骨骨折、上腕骨頭壊死など
手術
術後の目安
- 仕事復帰
- 退院後もデスクワークは可能ですが、肩に負担がかかる仕事は3か月以降を目安に、術後の経過をみながら仕事に復帰することをおすすめしています。
- 車の運転
- 術後3~5週以降から可能。
- スポーツ復帰
- 肩に負担がかかるものは半年以降から可能。
- 退院後リハビリ
- 通院できる方は通院リハビリをしましょう。また、自宅でのセルフリハビリを継続することで術後の経過が良くなります。
主な術後の合併症と注意点
- 術後無理な角度に曲げたり、強く腕を引っ張ったりすると脱臼の危険性があります。
- 術後に細菌感染を起こし、場合によっては再手術が必要になることもあります。
- 術後肩に大きな衝撃が加わると、人工関節のゆるみや破損の原因になります。
- 下肢の静脈に血液の固まり(血栓)ができ、静脈に詰まったり、血栓が肺にとんだ場合は肺塞栓・肺梗塞といい、酸素が身体に取り込めなくなり死に至る危険な合併症もあります。
- 反射性交感神経萎縮症(RSD):術後神経のバランスが崩れ、血流が低下し、手の痺れやむくみ、頑固な痛みが残存してしまうことがあります。
- 関節拘縮:術後は筋肉の低下や関節が固くなることがあり、術後のリハビリが大切です。
- 神経麻痺:手術中の体位や、腕を牽引する際に神経を損傷する可能性があります。
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