膝関節鏡下手術とは
膝関節鏡手術とは、関節周囲に2~3箇所の小さな穴を開け、関節に内視鏡(関節鏡)を挿入し、関節内部をモニターで確認しながら損傷部位の修復や損傷組織の摘出除去を行う手術です。
手術の傷が小さく侵襲性が低いため、術後の回復が早くリハビリも早期に行えます。
手術の適応
- 半月板損傷・断裂
- 加齢により軟骨や半月板がすり減り、膝関節が傷んでいる
- 円板状半月板
- 膝関節に小さな骨折(ひび)が生じ、痛みが強い状態
- 関節内遊離体
- 関節の変形に伴う疾患の影響など
- 滑膜炎
- 関節の変形に伴う疾患の影響など
手術
膝関節鏡下手術
損傷・断裂した半月板は自然に治癒することはなく、長く放置することで関節の軟骨を痛めてしまいます。これを防止するとともに、症状の軽減が目的です。
- 全身麻酔で行われる手術です。
- 膝に1センチ程度の穴を2〜3か所あけ、関節の中を関節鏡で見ながら、半月板や遊離体、滑膜切除などの必要な処置を行います。
- 手術時間は1時間(麻酔時間含む)となります。
半月板切除/滑膜切除/遊離体摘出
術後は痛みの程度に応じて歩行可能で、特別な制限はありません。また、退院後のリハビリも不要です。
- 入院期間:2日〜1週間
- ※術後は痛みや膝の腫れ、足がむくんだりすることがあります
半月板縫合
術後2週間は縫った半月板に負担をかけないために装具の固定と松葉杖を使用します。2週間以降から松葉杖なしで歩行可能となりますが退院後にリハビリ通院があります。
- 入院期間:1〜2週間
- ※術後は痛みや膝の腫れ、足がむくんだりすることがあります
術後の目安
- 仕事復帰
- デスクワークは退院後より可能。重労働などの仕事復帰は術後の経過をみながら退院後3ヶ月以降をおすすめしています。
- 車の運転
- 痛みや膝の動きに問題なければ退院後より可能。
- スポーツ復帰
- 完全復帰4か月後をおすすめしています。
主な術後の合併症
- 傷にばい菌が付着すると感染を起こすことがあります。傷の腫れ、赤み、痛みが増強する場合があります。
- 術中・術後に下肢の静脈に血液の塊(血栓)ができ、肺や心臓の血管に重篤な血栓症があります。血栓を予防するために、弾性ストッキングを履いていただきます。
- 反射性交感神経萎縮症(RSD):術後神経のバランスが崩れ、血流が低下し、疼痛が残存してしまうことがあります
- 関節拘縮:術後は筋力の低下や関節が固まって動きが悪くなることがあります。術後のリハビリが大切です。
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