肩関節は筋肉や靭帯などで構成されており、それらの組織がケガや酷使などによって損傷すると痛みが生じます。また、加齢によって組織が衰えると、明確なきっかけがなくとも痛みが現れることも少なくありません。
肩に痛みを訴える最も多い原因は筋肉疲労、姿勢、使い過ぎによるもので、肩は首や腕を支えるなど常に負担がかかりやすく、肩関節自体の構造が複雑であるため、何らかの症状が出やすくなります。肩を動かす腱板や関節唇などが断裂すると、症状を引き起こすこともあります。
腕が上がらない、夜中に肩が痛むなど、肩関節周囲の組織の炎症や拘縮が強くなり、日常生活にも支障をきたすことがあります。
加齢、スポーツや肉体労働による肩への過負荷などが原因となり、関節軟骨が徐々にすり減り、骨の変形を引き起こす病気です。また、腱板損傷や脱臼などによって関節軟骨や靭帯が傷つくと、変形性肩関節症を引き起こす危険性があります。
すり減った軟骨は再生しないため、腕や肩を使う動作が困難になり、病状の進行に伴って可動域が制限され、夜間に強い痛みを感じるようになります。
保存的治療を行っても痛みや動きが改善せず、日常生活に支障が残る場合は、人工関節置換術が必要となることがあります。
肩の関節を安定化させる重要な部位である腱板が切れてしまうことにより、肩の痛みや動きの悪さといった症状が引き起こされます。腱板断裂が起こる原因は、転倒や重い物を持った際に負荷がかかり腱が切れてしまう外傷性と、加齢に伴い徐々に腱が傷んで切れてしまう変性断裂の2つがあります。
切れてしまった腱は自然に治ることはありません。時間が経つと断裂が大きくなり、それにより痛みや肩が挙がらないといった症状が現れます。
外傷性断裂は比較的早期の手術が必要です。変性による断裂は、リハビリなどの保存療法をまず行うことがあります。断裂が大きくなるほど手術後に再断裂を起こす可能性が高くなるため、早期の治療・手術をお勧めしています。
外傷などで肩の関節が外れ、その後脱臼を繰り返すようになった状態を指します。症状が進行すると、手を伸ばす、寝がえりを打つなどの動作でも脱臼してしまい、日常生活に支障をきたすようになります。
脱臼すると、肩甲骨の周りにある関節唇が剥がれ、上腕骨を安定させることができなくなり、その結果、脱臼を繰り返してしまいます。
反復性肩脱臼の治療には、手術が必要となります。手術では関節境を用いて、剥がれた関節唇と骨を縫合することで肩の安定性を取り戻します。
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