膝の痛みは、スポーツや交通事故などの外傷、加齢による軟骨のすり減り、病気など様々な原因で引き起こされます。痛みは膝の内側、外側、膝の皿の下、膝裏など、さまざまな場所に現れることがあります。
椅子から立ち上がる時や階段の昇り降り、しゃがみ込みや正座など、膝に負荷がかかる動作で痛みが生じることが多いです。運動のし過ぎによる痛みは、安静にすることで改善することもありますが、疾患によっては痛みを放置することで症状が進行したり、悪化したりすることもあるため、注意が必要です。
重労働や肥満、加齢などの原因により、関節軟骨が徐々にすり減り、骨の変形を引き起こす病気です。関節の表面がデコボコになると、擦れるたびに痛みが生じるようになります。
歩き始めや椅子からの立ち上がり、階段の上り下り、正座など、膝を深く曲げる動きで痛みが現れます。変形が進行すると、痛みが強くなり歩行困難となり、膝関節が固くなることで滑らかな動きが障害され、日常生活にも支障をきたすようになります。
内側の軟骨が擦り減ると、徐々にO脚になることが多いのが特徴です。まずは内服やシップなどの外用剤、ヒアルロン酸注射、リハビリ、装具などの保存療法で対応しますが、変形の程度や痛みによっては人工膝関節置換術が必要となる場合があります。
膝関節のクッションである半月板が損傷した状態を指します。主な原因はスポーツ外傷や加齢です。半月板が断裂すると、引っかかることで症状が現れます。
急性の症状としては、膝の痛み、腫れ、違和感、不安定感などがあります。また、加齢により半月板は変性し、中高年では運動時や外傷がなくても半月板損傷のリスクがあります。
症状が強い場合は、関節鏡手術で半月板を部分的に切除して引っかかりを取り除いたり、断裂部を縫合したりすることがあります。
膝靭帯損傷は、膝の靭帯が部分的または完全に切れてしまった状態で、前十字靭帯、後十字靭帯、内側副靭帯、外側副靭帯の4つの靭帯があります。主にスポーツや交通事故などの外傷が原因で、膝に大きな力がかかった際に靭帯が損傷することが多いです。
症状としては、膝の痛み、腫れ、可動域制限、ぐらつき、歩行困難などが挙げられます。手術を行わずに装具で治療する場合もありますが、不安定感が強い場合には靭帯縫合や靭帯再建などの手術が行われることがあります。
免疫の異常により、関節の腫れや痛みが起こる慢性炎症性疾患です。指、手関節、肘、膝、足関節、更には脊椎の関節など、全身の関節が炎症を起こします。
初期症状は関節炎に伴う腫れと痛みですが、進行すると関節の軟骨やその下の骨が障害され、関節の脱臼や変形が生じます。膝関節では、リウマチが進行すると滑膜炎、関節炎、軟骨損傷などを引き起こし、膝が伸びなくなったり、変形と痛みのために歩行ができなくなったりします。
早期には関節リウマチの治療を行い、変形が強い場合は人工関節置換術などの手術が行われることもあります。
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