人工膝関節全置換術とは
人工膝関節全置換術とは、病気や外傷などで本来の機能を果たせなくなってしまった膝関節の骨や軟骨を人工材料で置き換えて機能を回復させる手術です。人工関節に置き換えることによって、痛みの緩和や関節動作の改善が期待できます。
人工膝関節全置換術では主に変形性関節症や骨壊死、関節リウマチによって変形した膝関節の表面を取り除いて、人工関節に置き換えます。
手術の適応
- 変形性膝関節症
- 加齢により軟骨や半月板がすり減り、膝関節が傷んでいる
- 骨壊死
- 膝関節に小さな骨折(ひび)が生じ、痛みが強い状態
- 関節リウマチ
- 関節の変形に伴う疾患の影響など
手術
術後の目安
- 手術翌日から歩行器で歩行可能となります。
- 仕事復帰
- 退院後もデスクワークは可能ですが、術後3か月程度は足が腫れことがあるため、術後の経過をみながら仕事に復帰することをおすすめしています。
- 車の運転
- 可能(ペダルの踏み込み練習や、慣れた道での運転から始めましょう)。
- スポーツ復帰
- 通院できる方は通院リハビリをしましょう。また、自宅でのセルフリハビリを継続することで術後の経過が良くなります。
主な術後の合併症
- 術中・術後に下肢の静脈に血液の塊(血栓)ができ、肺や心臓の血管に重篤な血栓症があります。血栓を予防するために、弾性ストッキングを履いていただきます。
- 傷や人工関節周囲にばい菌が付着すると感染を起こし、再手術が必要なこともあります。退院後の発熱、傷の腫れ、赤み、痛みが増強する場合は早めに受診してください。
- 人工関節の耐久年数は20年以上といわれていますが、転倒などの外傷、骨の状態により人工関節周囲の骨折や緩みが生じ、再手術が必要なこともあります。
- 術後3か月は、膝の痛みや違和感、熱っぽさ、傷の外側が鈍く感じる感覚異常が残りますが、徐々に改善していきます。
クリニックまでのアクセス
〒001-0926
北海道札幌市北区新川6条14丁目7-1
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